知識というものは、ビジネスに必要というだけでなく生きていくためにも大切なものです。
しかし、知識を持つこと以前にもっと重要なことがあり、むしろそちらの方がビジネスにも深く関わってくるのではないかと思います。
そのより大切なこととは「生き方」です。
以前のブログ記事でも触れた事がありますが、生き方が「その人そのものを決める」と私自身は思っています。生き方が醜いと、その人は他人から「汚い」と蔑まれる存在になり、最後は誰からも必要とされない存在にまで堕ちます。そして、そうなった時が、、、その人は「死んだも同じ状態」であると思っています。
人は自分で自分を貶めると堕ちるところまで堕ちてしまうモノになる。
知識がなければ人は生きていけませんが、かといって知識だけを詰め込んでいると、人間の心はバランスを崩して不平不満に偏ってしまうと思います。
すると、自分の権利だけを主張する人が増え社会が乱れていくでしょう。もっと酷い場合は「権利だけを主張し、自分が負うべき義務や責任」をなかった事にしようとしてしまいます。
自分の主張を曲げようとしないのは他人同士だけでなく、ときには一緒に住む家族の間でも話し合いだけでは決められず、身内同士で訴訟に発展したりするケースもあります。
これは知識に頼りすぎた結果「自分の考え方が絶対的に正しい!」と思い込むことで、人間としての基本を間違ってしまった、、、と言えるのではないかと思えるのです。
現実に起きていることに対して「何が本当に正しいのか?」そういったことが見えなくなるので、議論がうまく噛み合う事がありません。ですから、知識を生かすためには基本に立ち戻るといったことが、必要になってくるのだと思います。
「家族って何か?」
「働くってどういうことか?」
「国家とは何か?」
「尊いとは何か?」
そして、「生きるってどういうことか?」
これらの基本に立ち戻ることで、本当に知識を生かすことができるようになるでしょう。
これからの社会で重要なキーワードになるのは「調和である」といわれています。折しも時代は令和に移り変わり、新しい時代への幕が上がりました。
そこで、あなた自身が自分の家庭や職場、自分の所属するコミュニティーを調和の方向に引っ張っていけるかどうかが重要です。
意見の合わない人を批判したり、物事を自分の思うように強引に進めようとすると、必ず軋轢が起こります。すると、、、人が離れ、仕事がうまくいかなくなり、精神的な孤独を感じ、最後は体調まで崩してしまいます。
実際にあまりのワンマン経営者など、ある時突然に人が離れ(会社を辞めて)会社を回す事ができなくなってしまった!と言うような話を頻繁に見聞きします。
ですから、たとえ正しいことであったとしても、自分の権利だけを主張していると(社長だから部下が自分の言う事に従うのは当然だ!と思っていると)そのうち心が疲弊して正常な判断ができなくなってしまうと思います。
結論とは、相手の声に耳を傾け相互にやりとりをし、調和を意識しながら導いていくものであり、混雑時にレストランに入り待たされていることに対して、不満や文句をいうのは自分の選択が間違っているからであり、お店に対して文句を言うのはお門違いと言うものです。
ところが、そんな基本的なことも分からず「目の前の対象」に不平や不満をぶつける人がいるのです。
これは自分の権利を中心に考えるから間違えるのであり、そんな人は他の場面であっても同じような過ちを犯します。
「自分は○○して当然だ!」
「相手が自分に○○するのが当たり前だ!」
こう思うのは「人に対する感謝がないから」であり、こういった態度で人に接し続けていると周囲の人からは、
「あいつは嫌な奴だ!」
と思われてしまいがちであり、集団の中でどんどん孤立していくことになるでしょう。そして、気づいたときには“誰もいなくなった”といった状態になるのであり、自分で自分を貶めるのは「心と時間の無駄遣い」であると思います。
感情や本能を優先していると人は必ず「孤独」になるしかない。だったら何を自分の力にするべきなのか?
「これからは、つながりの経済になる」
これが今、様々な人や企業が気付きつつある時代の流れです。そしてこの流れは、きっとさらに加速していくと思います。
つながりの経済の中で、ビジネスを行うなら大切にしなければいけないのは「調和」であり、「私が!」「自分が!」といった私利私欲や小我といわれる欲を基本にしていては、周囲から見捨てられてしまう、、、
そんな時代がやってくると思います。しかし、現実の世界ではまだまだ個人の欲が中心の世界です。
自分も含め誰もが自分の利益ばかりを追い求めがちであり、国と国のいがみ合いだけでなく、家族や恋人といった人間関係の最小単位でさえ、
「あーして欲しい」
「こうして欲しい」
とする私欲ばかりです。
もともと人間には生存本能があり、どうしても自分を中心に考えるのは、生き残ろうとする本能のようなものかもしれません。
でも、そんな自分中心の時代ももう終わり確実に、つながりの時代が訪れると思います。
今までの時代は、特にビジネスでは人の欲、私欲が原動力でしたが「もうそれでは解決ができない!」「次がない!」と多くの人が感じています。ですから、あなたが今,より良い仕事を目指す上で考えるべきは、
「どのような形で、社会とつながるのか?」であり
「市場が何を求めているのか?」
これを、つながりという視点から考えてみることだと思います。
「自身のビジネスに、いかに調和や協調を取り入れるか?」
これがこれからのビジネスのキーワードであり、市場との「協調による関係性の構築」が、あなたのビジネスの行方を左右していくと思います。
本日もありがとうございました。
追伸
コピーの事に触れると必ず「人の感情」について言及する事になります。人の本能を刺激し「欲」に根付いた訴求ほど効果のあるものは他にありません。
しかし、自らの行動を「感情」と「欲」にだけ支配させていると、人は恐ろしいくらい「利己的」で「排他的」なモノに変質してしまいます。
「そんなもん関係あるか!!」
と喚き散らす人を傍から眺めていると、ビビるくらい自分視点で客観視が出来ていない場合が大概です。ここまで来てしまうと、ほとんどの場合、自力の修正、強制が利きません。
だからこそ「自分の感情」よりも「人を優先」する事が大切であり、全て他人を優先!とは言いませんが、、、人ではなく自分を優先し続けているとその人は醜く、汚いモノに変わってしまい「これは、いらない、、、」と排除する何らかの力が能いて(はたらいて)しまうと思うんですよね、、、
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