店、会社とは「自らの城」である。でもね、、、「自分の城」といっても、何でもかんでも好きしていいとは限らないの!

自分で自分の店を構える事を国作りに例えて、、、「一国一城の主」といった表現があります。

自分のお店を持つのは確かに1つの夢であり、自分の作りあげた空間で、

「お客様にくつろいでもらいたい」

「楽しい時間を過ごして欲しい」

と考えるのは、商売人としての正し感覚だと思います。

ですから「自分の城」「居城」とも言える空間で接客をするなら“居心地のいい空間作り”を意識し、自分の理想とする世界観を訪れた人に感じてもらう必要があると思います。

自分の城となる店作りとは「自分の世界を表現すること」であって世界観、空気感といったものは集客においては無視することの出来ない重要な要素であり、ファン化の重要な基準にもなるものだと言えるのです。

お客様とは、、、あなたと「同じ価値観」「似ている価値観」を共有してくれる人

自分が快適だと思えるような空間を作れば、当然そこにやって来る人にも快適に過ごしてもらう事ができるのですから、どのような店作りをするのか?といった事を考える時「自分の大切な人を自宅に招く」といったイメージでお店の空間作りを想定したらどうなるでしょう?

自分が大切に思う人にはきっと、汚い部屋を見せたいと思わないでしょう。

なので、なるべくキレイになるように散らかっているモノを片づけたり、汚れている処は掃除をして磨き上げ大切な人が「ココは、何だか落ち着く、、、」と少しでもくつろげる空間作りに腐心すると思います。

それぐらいの努力をする事で初めて相手は、

「この人は、きちんとした人なんだな」とか

「素晴らしい空間で羨ましい」

などと思ってくれるのではないかと思います。誰であっても来客があれば「散らかっている処は見られたくない!」といった心理が働くのであって、それが普通だと言えるでしょう。

そして、大事なことはそんな感覚を「自分の店作り」にも持ち込む事であり、それができると同じ店であっても雰囲気が断然変わります。

それに「大切な人をもてなす」といった心があるなら、たとえ来客から見えない部分であっても「まあ、見えないから汚れていてもいいだろ、、、」といった心理が働くようではそれは「偽りの接客」であり、見えない部分が汚れているような店であってはお客様が満足するような接客を期待することなど、絶対に無理だと思えます。

あなたにとって、お客様とは「大切な存在」です。

それは「お金を払ってくれる人だから」はもちろんの事ですが、お客様はあなたと「同じ価値観」「似ている価値観」を共有してくれる存在だからだと思います。

自分自身が居心地が良いと感じる空間に共感してくれる人であれば、その人はあなたと「同じ感覚」をもった人であり、その人はいずれあなたの店のファンになってくれる可能性の高い人であるとも言えます。

ビジネスの継続に一番必要なのは、なんといってもあなたを応援してくれるファンの存在であり、かのピーター・ドラッカーも「ビジネスとはファンの創造である」といった事に言及しています。

ですから、あなたのファン、大切な人に商品を梱包していた段ボールが散乱していたり、ゴミが落ちている空間に「招きたい」とは思えるハズはない!と言えるのではないかと思います。

棚に並んでいる商品が埃をかぶって乱雑に置かれているような状態よりも、見た目も整うよう並べられている方が見栄えは良いし、店内に飾ってある写真や絵画が曲がっていれば相手は意識せずとも、不快と感じるでしょう。

ですが、飲食店であるにも関わらずトイレが汚れているような店もあり、これでは居心地が良いどころか商売をする資格すらありません。「お客様が快適に過ごせる空間作り」を心掛ける事は、そのまま「お客様を大切にすること」であり、自分の部屋に招き入れるような感覚でお店を作らなければいけません。

私がかつて製造業の世界で働いていた頃、新規の取引先の工場を訪れた際、必ずチェックしたのが「現場」でした。

金型を製造する工場は常に鉄粉や加工くずが散乱します。なので、よく教育された社員が働いている工場では「汚れる前にキレイにする」「ゴミが出たら即座に片づけられる環境を整えておく」「道具は常に所定の位置に置いておく」「道具は大切に扱う」といった事が徹底されていて、

「すいません、どんな機械が入ってます?現場、見せてもらっていいですか?」

と許しを得て工場内に入ってそれとなく現場をグルっと見渡すと、その会社の品質レベルがほぼ把握できていたと思います。現場が呆れるほど乱雑で汚い工場で働く社員はおしなべて意識が低く、自分の仕事に「責任」といったものを感じているとは言えない事が傍目にも見て取れました。

その一方で、整理整頓の行き届いた空間で働いている社員が生み出す製品は、配管ひとつとっても「キレイに仕上げる」といった意識を感じる事が出来ました。

ですから私は、店とは「お客様のもてなしの空間」であるだけでなく「そこで働く人の意識が見える空間」でもあると思っています。

「自分の城」といっても、何でもかんでも好きしていいとは限らない、、、

自分の店とは、まさに城であり自分は城の主です。

その城を訪れる人(お客様)が如何に心地よくなれるのかは主であるあなた自身の責任であって、お店に人を招くといった事は、招いた人を心地よくさせるといった責任があると思います。

しかし、もあしあなたが、

「自分の城なんだから、好きにしてもいいでしょ!」

と勘違いして、散らかり放題にしていたらいったい城の中はどうなるでしょう?

自分の城なら、どんなに汚れても構わないと、ろくに掃除もしないでいたら城(お店)の中は荒んでいくばかりです。しかし、そこはお客様も共に過ごす空間ですから、店内が荒んでいけば自然と客足も遠のいていくのは当たり前だと思います。

商売とは、お客様と取引する以前に大切な事があり、それは相手を大切にする事であり、大切だと思うならそれなりの礼儀を尽くすのが道理です。ですから、、、

最低限の道理が出来ていなければ「お客様からお金を頂く」といった商売をする資格など、はなから手にする資格すらないのだろうと思います。

最後までありがとうございました。

追伸

金型業界にいた頃、とあるイレギュラーな案件で上司の昔の取引先だった工場に随伴した事があります。

 その時、畑違いの分野の珍しい金型がズラリと置いてあるのが面白く(これは、どうやって動くのかな?、、、)と眺めていたら、その会社の社長が通りかかり私に向かって一言、

 「おい、兄ちゃん、他所の会社であんまりウロウロすんじゃねえぞ、、、」

 とジロり睨んで歩き去っていきました。私は驚きのあまり(えっ何今の?)と固まってしまいした。上司には愛想よくしていた社長が若手と見るや態度がガラリと変わってヤクザかチンピラか?といった態度で脅してきたこと自体に驚愕した覚えがあります。他所の工場ですから、あまり不快に思われないようにと、それほどウロウロしていた訳ではなかったので尚更、内心(ありゃ、ダメな経営者の典型だな、、、)と辟易としたものです。

 後で他の人に訊くと「ああ、あそこね、まあヤクザっぽいタチだよ社長がね」と言っていたので、そんなもんかな、、、とも思いましたが、少なくとも私が思う「会社を経営する社長」といった自覚は、無きに等しかっただろうと思います。

 こんな社長も居るにはいますが、、、いくら自分の城だ!といっても、あなたは相手を見て態度を変える「バカ殿」には、絶対にならないでくださいね!ほ~んと、滑稽にしか見えないですから。

 

 

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