マイクロソフトやアップルのようなビックネーム企業の創業期の話が好きな人なら、ビル・ゲイツとスティーブ・ジョブズが不仲だった話はよくご存じだと思います。
もともとエンジニア出身だったビル・ゲイツは、エンジニアと言うよりもプロデューサー的であり経営者としての才覚が勝っていたジョブズのことを軽蔑し、
「ジョブズは実際、テクノロジーの事は何も知りません。彼はエンジニアリングの事は何も知らないし、彼の言う事も、考えていることも99%間違っています。彼はただのスーパーセールスマンなんですよ、、、」
と言って陰険にこき下ろしていた事は、多くの人が知っている事実です。
それに、ジョブズがペプシコーラから引き抜いて社長を任せていたジョン・スカリー自身も、ジョブズには、ビル・ゲイツ以上に低い評価を下していました。(アップルに引き抜いた本人だったんですけどね、、、)
実際にスカリーは、ジョブズをアップルから「放逐」つまり、追い出した張本人なのですが、スカリーの経営が間違っていたおかげでアップルが沈みかけたとき、彼はジョブズに頼み込んで「アップルを救ってほしい」と戻ってくるように懇願しました。
で、何が言いたいのか?というと、、、人間というものはそもそも利己主義であり、他人を低く評価し見下してしまう意傾向あるようです。
しかし、一部の人は「自分が利己主義だ」ということを認めて正直になれるので、利己主義な自分を上手に扱える人もいます。そして、その反対に利己主義でありながら、それを認めることができず被害妄想になり、他人に厳しくあたる人もいるでしょう。
ビル・ゲイツやスカリーが利己主義だったかどうかは定かではありませんが、彼らが最初ジョブズのことを認めていなかった事は、様々な事実や言動から伺い知ることができるでしょう。
そして、ジョブズ自身もそうとうに!激しくキツイ性格であった事は誰もが知る事実であり、利己主義な人間だった事は多くの人が知っています。人間は、みんな考え方振る舞い方も違っていますが、多かれ少なかれ利己主義という点では一致します。
なので、、、
「私は自分のことに興味はなくて、他人のことばかり気にかけている」という人や、
「自分のことよりも社会貢献が先だ!」などと本気で言っているような人は、
十分に注意する必要があるでしょう。
人間は、そう簡単に「聖人」にはなれません。
ましてや、この世の中で大きな功績を残してきた人間ほど利己主義であり、またそれを自分自身で認めていた人だと思います。だからこそ、特に西洋では「契約」というものが発明されたのであり、人間はそもそも、互いが全く同じレベルで共通の認識を持つことなどできないのであって、紙により明文化し、互いのことを拘束する契約書が必要だったのだと思います。
ですから非常に悲しいことですが、自分のことを純粋に応援してくれる人など、ほとんどいないと思ったほうが賢明です。
それにもしかすると、あなたもこれまで1度や2度は人に期待し過ぎたあまり「心の底からガッカリした、、、」という経験があるかもしれません。
実に皮肉なことですが、従来の業界の枠組みを越えビジネスで成功している人ほど、実は自分の身の回りには、自分の足を引っ張る人が多い、といったことに気がつくことがあるようです。
そして、自分自身もまた己の欲望に忠実な「利己主義者」である事をその過程で、気が付かされると言うのです。
実際に、コーチングやコンサルティングでは、
「私はこれまでの人生ずっと過小評価されてきた、、、」
と嘆くクライアントは珍しくはなく、コーチやコンサルタントが「私も以前はそうでしたよ、、、」と声をかけると、そこでとても強い信頼関係が生まれる(笑)と知り合いのコーチは冗談めかして笑っていました。
傍目から見て、とても簡単のように見えながらも、実際にはとてつもなく難しいことをやっているのに、それをいくら説明しても理解できない人もこの世の中には、残念ながらいるのです。
そのような人たちは、絶対的に必要なことや深い知識についても理解を示さず、過小評価する傾向があります。
そして、あなたがあなたについて「あなたのために」知っておくべきことがあるのですが、あなたがもし、成そうとする事があり、そのことに対して誰かから否定的なことを言われたり軽蔑されたとしても、誰の意見も大して重要ではなく、自分自身に絶対的な影響力を与えるのは自分でしかないということです。
ですから「自分が何者になるのか?」を決めるのは、自分自身でしかなく決断を人任せにしたり、イヤになって放棄したりするのは最も愚かな事だと思います。
「何をやりたいのか?」
「どのようなことをするのか?」
これを決めて決断を下すのは自分自身であり、成すべきことを諦めてはいけません。
人が自分で決めたもの以外のものになることなど絶対にできないのは、間違いのない事実であり、あらゆる事を他人のせいにして己を顧みない者にあるのは、、、「絶対的な後悔だけ」だと思います。
本日もありがとうございました。
追伸
本文の中でも触れていますが、「自責」ではなく「他責」の考え方で人生を生きている人は、意外と多いように感じます。よく言われる例えですが、、、
「雨が降っても槍が降っても自分のせい」とはよく言ったものであり、このくらい、「根性」の入った人であれば、今の人生である「今生」を潔よく清々しく生きていける、逞しい人だと思います。
ちょっと、、、ダジャレが入っていますが、今日はこの辺で、失礼します~(笑)
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