あのさ~結局、人間てさ「利益」がないと動かないんよね、、、身も蓋もないけど、これが組織マネージメントの神髄じゃねーの?

「鰻(ウナギ)は蛇に似ているし、蚕(カイコ)は芋虫に似ている。だれでも、蛇を見れば飛びあがり芋虫を見ればゾッとする。だが、、、女性は蚕を手でつまみ、漁師は鰻を手で握る。利益があるとなれば、だれでも、こわさを忘れて勇者に変身するのだ」

これは、秦の始皇帝、諸葛孔明も信望した「韓非子」を記した“韓非”(かんぴ)の言葉です。

(韓非子の「子」とは先生を意味する言葉です)

韓非は、中国戦国時代の法家であり「韓非子」は春秋戦国時代の思想、社会を分析した集大成となる書物です。諸葛孔明は蜀漢の幼い帝であった劉禅に、この韓非子を教材として献上したと言われています。

そして、幼い帝に君主としてのあるべき姿を教育しようとしたのでしょう。韓非子は、遥か昔の中国の帝の教育に使われた教材ではありますが、現在を生きる私たちにもリーダー、経営者としての心得を教えてくれると思います。

結局、人はもたらされる「利益」によって動く。これが組織マネージメントの神髄

実際にかつて実在した君主たちが“どのような行動を取ったのか?”そして、その結果が“どのような結末を迎えたのか?“を知る事は、あなたが自身を律し、部下を統率する経営者としての器を必要としているなら、

「これは、なかなか厳しい事を、、、」

と、きっと身の引き締まる思いがするでしょう。

「部下の処遇を如何に裁くか?」

「どのような基準で権限を委譲するか?」

「対外的な関係を、どう捉えるか?」

このような難しい判断を迫られたとき、歴史が証明した明確な基準を知っている事はリーダーとしての揺るぎない自信にもなるのです。そして、「韓非子」を読み解いていくと、、、

人間を動かしている動機は、愛情や思いやりと言った人間的なものではなく、ましてや義理人情でもない事を教えています。

では、「人を動かす最大の動機とは何か?」それを一言で表すと「利益」です。

「利益」こそが人を動かす最大にして唯一の理由だと看破しています。しかし、この「利益」が人を動かす理由だとする事に反発を覚える人もいるでしょう。

けれども、韓非子で語られている哲学は「人間不信の哲学」であり、この「非情の哲学」を理解しているのといないのでは、組織でのマネージメントに大きな違いが出ると思います。

ここで「韓非子」にあるリーダーの身につけるべき「7つの術」を例に挙げると、、、

1.部下の言い分を互いに照合して事実を確かめること。

2.法を犯した者は必ず罰して威信を確立すること。

3.功績を立てた者には必ず賞を与えて、やる気を起こさせること。

4.部下のことばに注意し、発言に責任を持たせること。

5.わざと疑わしい命令を出し、思いもよらぬことをたずねてみること。

6.知っているのに知らないフリをしてたずねてみること。

7.白を黒と言い、ないことをあったことにして相手を試してみること。

といった「術」をうたっています。中には「なかなか、イヤらしいじゃないか(笑)」と思わず、笑みがこぼれるモノもありますが、「言い分を互いに照合して事実を確かめる」などはまさに、その通りだと頷くしかありません。

また、トップが警戒すべき6つの「微」といったものがあり、

1.権限を部下に貸し与えること。

2.部下が外部の力を借りること。

3.部下がトリックを使うこと。

4.部下が利害の対立につけこむこと。

5.内部に勢力争いが起こること。

6.敵の謀略に乗せられること。

などは、部下を管理する者が注意するべきであり組織を壊しかねない「兆し」について言及しています。

ですから、部下が互いに良からぬ事で手を組むと、トップの立場は危うくなる可能性がある事を韓非子の中では指摘していると言えるでしょう。

リーダーには「厳しさ」と「優しさ」の中道をいくバランス感覚が必要になる

中国春秋時代の晋の政治家、簡子(かんし)は、

「みかんやゆずを育てれば食べておいしいし、香りもよい。からたちやいばらを育てれば、トゲをつけて人を刺す。君子は、育てる相手を選ばなければならん」

とリーダーとしての部下の教育、人選について的を射た表現をしています。

リーダーが優しいだけでは国(組織)は崩壊し、また部下に滅ばされるとも言えるでしょう。ですから信賞必罰を守る事は、組織で働く人を守る事にもなるのです。

しかし、部下に「厳しさ」を求めるならばリーダー、経営者は、それ以上に自身に厳しくある事が求められるのであり、組織のリーダーとして、私利私欲ではなく徹頭徹尾「公正」である事が求められると思います。

なので、リーダーとは、、、

絶妙なバランス感覚を持ちながら「厳しさ」と「優しさ」を使い分ける器量が求められる存在であり、どんな組織であっても「常に己を律する事が求められる難しい立場」なのは変わらないと思います。

本日もありがとうございました。

 追伸

「韓非子」は戦乱の世の中を背景に、君主を育てる教材として使われましたが、その中身は現代社会のリーダーである経営者が参考にできる箇所も数多くみられるんじゃなかいと思います。

 「S」はリーダー、経営者とは「先頭に立つ者」という認識があるのですが、先頭に立つ者に最も必要なのは「能力」ではなく「人格」でもなく「信念」ではないかと思っています。

 どんなに才能がある人でも、どんなに他人に優しい人であっても、その時々に応じて言動を変えるような終始一貫した信念がなければ、誰もその人物を信用し信頼する事がないだろうな~と思っています。

 まぁ、組織のマネージメントもコピーについて時折触れることがある「一貫性」が重要だ!と思っていますゥ~なので、何かしら、あなたも“自分なりの一貫性”を持って人に臨めば、観ている人は観ているって感じになるんじゃないかと思いますよぉ。

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