あなたは「成功体験の中身を見極めているか?」これが出来ていないと「なんでこんな事に!」と激しい後悔しかない致命傷を負う時がやって来るのだよ!

投資の神様といえば、真っ先に名前が上がるのがウォーレン・バフェットや、ジム・ロジャースだと思います。しかし、世界的に有名な天才投資家は他にもいるのであり、そのうちの1人が先物トレードの天才と誰もが認めるポール・チューダー・ジョーンズです。

彼はハーバード・ビジネス・スクールに受かりながらも、

「今から学ばなければならない事は何もない」

と思い直し、入学を辞退したことでも有名な人物です。

綿花の先物取引で、その天才ぶりを発揮し5年以上にわたり、年平均“99%超!”というありえないようなリターンを叩き出したことで投資の世界では一躍有名になりました。

彼の投資手法を一言で言えば、、、

「冷徹なまでのリスク管理」であり、マクロ経済データと市場の価格変動には、一定の秩序が存在すると考えるエリオット波動を重視し、徹底した逆張りを行う手法です。

彼の手法は、一つ一つのトレード期間は比較的短期トレードで、数日から長くて数週間といったサイクルで売り買いを繰り返します。そして、自ら「チューダー・インベストメント」を創業し今ではヘッジファンド事業者が支援する慈善団体「ロビンフッド財団」を立ち上げ、慈善事業家としての活動も行っています。

彼は投資家でありながら起業家、実業家でもあるのですが、ジョーンズから学びたいのは「攻めの姿勢」ではなく「徹底的にリスクを管理する」といった考え方だと思います。

あなたは「成功体験の中身を見極めているか?」これが出来ていないと、確実に間違える時が来る!

彼は最も重要なルールは攻撃ではなく防御といい、

「どのリスクポイントで自分は撤退するのかを把握しておかなければいけない」

といいます。

例えば、あなたが1,000円の銘柄を有しているとしてその銘柄が現在、株価1,200円になったとします。この時、普通の投資家であれば株価が1,001円まで下げたとしても、

「まだプラスの範囲だから、ギリギリ損失がない、だから大丈夫」

と考えるのですがジョーンズは取得したコストには関係なく、1,200円の株価がこの先、上昇するのか?それとも下落するのか?この1点のみを予測し、もし下落する可能性があると予測したなら株式を売却することに躊躇はしません。

1,000円というコストで取得した時のリスクと、1,200円という現在の株価でリスクを考えるのでは、リスク管理の観点からは、明らかに後者が優れていると言えるでしょう。

それは、株価が取得コストの1,000円まで下落してから売ることを考えるよりも、200円価値が上がった時点で、売るかどうかを決めれば「元本割れするリスク」から、より遠のくことができると考えることができるからです。

それに、一般的な投資家であれば「5%株価が下がったらロスカットする」こう自分でルール設定をしていても、なかなかそれを厳守することができません。

「ここでもう少し我慢すれば、反転上昇するかもしれない、、、」

と考えてしまうのが人間心理であり、そして運良く株価が反転し上昇し利益を出すことができた!などという経験をしてしまうと、人はそれを成功体験として認識してしまいます。

そして、次に同じような場面に遭遇すると過去の成功体験(と思い込んでいるもの)を引きずり、

「前と同じように株価が反転上昇するかもしれない、、、よし!ここは我慢で様子を見よう!」

と、前回と同じように株式売却を見送るのですが、その結果、直ちに売却すれば5%のロスで済んでいたはずのものが、20%のロスになっても「いやもう少し我慢だ」そして、30%のロスになっても「もう少し待てば反転するはずだ」と期待し、とうとう半値まで株価が下がってしまった後に「もう売るに売れないな、、、」と塩漬け株として、売れない株を大量に抱え込んでしまうことになるのです。

ですから、失敗というのは“成功体験があるからこそ起きるもの”であり、成功体験の中身を見極めていなければ、、、

「その成功は再現性がない!!」といえるのではないかと思います。

しかしジョーンズは自らに課したルールを徹底的に守り、自分の行動を客観的に見ることに務めました。彼は、

「私は3秒前に犯した失敗は全く気にしない。私が気にするのは、次の瞬間から何をしていくかということだけだ」

と失敗についてネガティブな感覚を持ち合わせていないかのような発言をしています。

彼の成功に代表されるように優秀なトレーダーほど、どのリスクポイントで撤退するのかを明確にしていて、そして、そのリスクのコントロールに多くの力を注いでいます。そして、その姿勢は事業を興している立場の者にも絶対的に必要な資質になっていくのです。

小さな成功に囚われていると、自分を冷静にコントロールする事が出来なくなっていく

投資と事業は、実は似ているところがあり、自分が今までやってきたことを「正しい!」と思い込んでいたがために、自分を客観視できなくて失敗する起業家、経営者は実はかなり多いのではないかと思います。

実際に私が知る経営者も「小成功を収めた経営者」「先代の跡を引き継いだ二代目経営者」ほど、人の話に耳を貸さない傾向があり、

「自分の体験してきた事こそが正しいく、そして正解である!」

とした姿勢を変えようとしない傾向が顕著です。(もちろ全員ではありませんが)彼らの特徴は自分よりも格下だと思っている者や、何らかのプロであっても「自分の方が業界には詳しいから、あなたよりも私の意見の方が正解だよ、、、」と考える人の意見を聞き入れず、採用しないといった特徴が一致すると思えます。簡単に言うと、、、

「自分の小さな成功体験に囚われている」

といった言い方が、ハマってしまうと言えるのです。

だからこそ、成功した経験があったとしても、

「その成功が、どのような理由によってもたらされたものであるのか?」

を客観的に分析し、論理的に説明できるようでなければ、同じ成功を再現することができません。ですから、たとえ成功した経験があってもその成功を客観的に把握し、自分自身の行動を冷徹にコントロールできなければ、いずれは手痛い判断ミスを犯してしまう事になるのです。

だからこそ、自分自身を客観視すること、そして事実を曲げて都合の良い予測をしないことが、投資家だけでなく、起業家、経営者にも求められる資質であり「常に、今の自分を疑う姿勢」が求められるのではないかと思います。

本日もありがとうございました。

追伸

「成功の体験」とは誰にでも必要なものであり、それがないと自分自身を高みへと導いていく事が出来ません。

しかし、成功体験とは実に“くせ者”でもあり、安易な努力もせずに、ましてや他人の力を借りての成功を「自分の実力」と思い込んでいると、手痛いしっぺ返しどころでは済まない「致命傷」を負う事にもなりかねません。

だからこそ、「その成功の原因は何のか?」「これは自分の実力によるものか?」「どのような要素が自分に味方したのか?」といった事を自分なりの言葉で説明できるように把握している必要があるのです。

そして、その為には絶対的に自分の考えや、行動そのものを疑ってかかる!確かめられるものは全て自分の目で確かめるといった慎重さが絶対的に求められるのだと思います。

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