私はアルコールには、あまり詳しくはないのですが、お酒が本当に好きな方に言わせると、
「同じ種類のアルコールでも、ブランドによってまったく味わいが違う!」
と力説します。
確かに今、日本酒の利き酒や試飲を集客に取り入れているお店もあるので「どのブランドの味を楽しむのか?」といったお酒の楽しみ方は、「ちょっと余裕のある大人のたしなみ」といった楽しさがあるのでしょう。
世界的に有名なお酒というと色々あるとは思いますが、ウォッカに限ると2大ブランドと言える銘柄があるそうです。
このウォッカの大好きなメチャクチャお酒に強い“如何にも接待営業が得意そうな社長さん”に聞いた話が、ブランドというものの本質を考えるヒントを与えてくれたといった事があります。
自社のブランドに熱烈な支持者を作るには「消費者の心の中心」を的確に捉える必要がある
2大ブランドの1つは1997年に米国で最初に発売された、フランス産高級ウォッカである「グレイグース」であり、フランス産高級小麦を100%使用したコニャック地方で製造されるウォッカです。
全世界で3600万本以上の販売規模を持つ、高級ウォッカとして世界最大のブランドと言われます。
対して、もう1つのブランドは「ケテルワン」といい、オランダのスキーダムに設立されて以来300年以上に亘りノレット家によってそのレシピが受け継がれてきた、伝統的製法で生産される“スーパープレミアムウオッカ!”(笑)と称される一流のブランドだそうです。
この2大ブランド、それぞれ熱烈なファンがいるのですが、そのファンたちに共通されるイメージを追っていくと、同じウォッカでありながら、まるで違うイメージを抱く事になるのです。
まず、ケテルワンを支持するファンですが、彼らには豪胆で男らしいといったイメージがあり、夜な夜なポーカーなどの賭け事に興じ、筋骨隆々の逞しい肉体派といった体格のボクサーとか格闘家のようなマッチョで「イカツイ男たち」といったイメージになるそうです。
他にも葉巻や、スコッチ・ウィスキーとか、分厚いステーキといった男性的なシンボルがよく似合うのがケテルワンファンのイメージだそうです。
対して、、、
グレイグース派のファンは、グレイグースこそ最高の中の最高であり、他に並ぶもののない最高のウォッカであるとしています。
しかし、ケテルワンとは対照的に、上品で現代的でいかにも趣味のいい都会的な洗練された人の為のウォッカであり、グレイグースに比べると、ケテルワンは「まったくもって野暮ったい」と、同じウォッカでありながら、まったく対照的な支持者像が浮かびます。
そして、この2大ウォッカの対照的な支持者像から、このようなブランド定義を仮定する事ができるでしょう。で、その定義とは、、、
「ブランドとは、消費者の心の中にある連想の集まり」
といった定義なのですが、実は、この定義を唱えているのは、ダリル・ウェーバーというコカ・コーラ社でクリエイティブ戦略を担当したブランド戦略コンサルタントです。
彼独自のブランド理論によると、人びとの連想が大量に寄せ集まったものを「ブランド・ファンタジー」と言い、この連想の塊が、私たちの購買行動に大きく影響しているとしています。
ブランドというものは“形を持たない脳内の概念”なのですが、人間の脳には一種の「癖」があり、この人の脳の持つ癖がブランドの構築に一役買っていると考える事が可能だとしています。
そして、ブランド・ファンタジーは、4つの要素で構成されているのですが、
「コア・ワード」
「ファンタジー・ネットワーク」
「多元的なムードボード」
「トリガー」
といった今までにない、まったく新しいブランド構築の切り口を論じています。
コア・ワードとは、ブランドの印象やファンタジー、本質を掴む為の単語のリストであり、ファンタジー・ネットワークとは、ブランドのカギとなる連想ネットワークをまとめたマインドマップです。
多元的なムードボードとは、この言葉自体が抽象的で理解が難しいのですが、言語に置き換える事の出来ないイメージや例えを使ってファンタジー(幻想)に命を与える抽象的な補足です。
トリガーとは一般的なマーケティングでもよく用いられるワードですが、ファンタジーを引き出す為のきっかけであり、一言かあるいは短いワンフレーズのワードです。
この4つの中でも「ファンタジー・ネットワーク」という概念が最も重要であり、各要素をつなげたマインドマップの作製がブランド構築のカギであると言えるでしょう。
もし、あなたが2大ウォッカの支持者像のようなターゲットを連想し、「消費者の心の中心」を的確に捉える事ができれば、このウォッカファンたちのような熱烈な支持者を得て、自社の商品を世界的なブランドに育てる事をも可能にするかもしれません。
「ブランド」とは形の無い抽象的な概念であり、ブランドを作るのは無から有を作るにも等しい行為
しかし、「ブランド・ファンタジー」とは、この考え方自体が抽象的なものであり、その確実な理解はとても難しいことだと思います。
けれども、そもそもブランドといったもののイメージ自体が抽象的なものであり、あなた自身が抽象的イメージの構築を可能としなければ、
「どのようなブランドを作るのか?」
といった抽象的な作業を行うことができないでしょう。
結局、ブランドとは人の脳内にあるイメージであり形のない「無から有を生み出すこと」が、ビジネスでの成功を難しくしているのかもしれません。
最後までありがとうございました。
追伸
今日の投稿の話題は「アルコール」を題材にしたものですが、実は「S」の友人には“ロゼワインを専門に輸入する”会社があります。その会社は名前を『ロゼレガンス』と言うのですが、会社のHPがこちらです。
↓
https://www.roselegance.co.jp/
代表の川口社長とは、とあるセミナーで知り合ってから5年以上のお付き合いになるのですが、時たま東京に出張した際にお互いの近況報告などで会席させて頂いてますゥ~
で、実際に販売の現場で拡販に奔走している“ヒデ”こと森秀則さんの経歴も「S」同様に変わり種で、慶応出身の元SONYのエリートエンジニアでありながら会社を中途退社し、社長の川口氏のビジョンである、
「本場ヨーロッパの“本物のロゼワイン”を日本で広める」
という理想に賛同し、スッパリとSONYを辞めて地道にワインの販売を行いながら、ビジネスパートナーを求める活動を行っています。
「S」もですね一度、ボランティアで上野公園での屋外販売の売り子をやって事があるんですゥよ~あの時は、暑かったな~
アルコールにはうるさくない「S」ですが、本物を見極める舌は持ち合わせています!!(笑)
ワインは白でも赤でも「刺身」などの海鮮に合うモノが少ないのですが、どのロゼだったかな??
「スゲ~日本酒みたいに寿司でも刺身でもマッチする!」
という一品があります。でね、実際にどこぞの高級寿司店では日本酒以外にも扱ってもらっているとの事でした。
“ワイン単品で飲んでも楽しめる!”で尚且つ“魚介と合わせても邪魔をしない!”といった白や赤など他のワインでは楽しめない味があり、ロゼの中でも、このロゼレガンスで扱っているロゼワインにしかない特徴なんですね。
「S」はイタリアン料理での会席で飲み過ぎて、確か、、、「リュミエール」(ロゼの名前ね)だったと思いますが、で目黒だったと思いますが、、、酔い過ぎて適当なビジネスホテルに放置された記憶があります(笑)
淡いルビーのようなロゼワインは贈り物にも最高だと思いますので、興味のある方は是非、会社のサイトから購入して、お寿司とか刺身で楽しんでみて下さいね!
あなたも飲み過ぎには注意してね~(≧▽≦)
あっ、どのロゼが海鮮に合うのかは、ちゃんと確認してくださいね~
酔っていたから記憶が曖昧なんですよぉぉーっだ!
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