「田舎のパン屋に人が集まるのは、ただパンが美味いからじゃない!」合理性や利便性だけで人はモノを買うんじゃないの、そこには「市場との関係性」があるんですゥ!

ビジネスを取り巻く環境というものは日々変化していくものですが、今から10年以上前と現在を比べてみると、私たちを取り巻く環境は大きく変化しています。

10年以上前はソーシャルメディアは今ほど一般的ではありませんでしたし、スマートフォンももちろん今ほど普及していませんでした。

スマホの普及はソーシャルメディアの普及を、大幅に促進したと言えるでしょう。

今ではガスや電気と同等か、それ以上にあるのは当たり前のようなインフラになっているのです。通信環境のインフラが激変すれば、当然ビジネスのやり方も変わってきます。

以前は「販売を促進する方法」を学ぶことが、ビジネスで成功するためには必要な事でしたが、ちょっとした販促のノウハウなどはGoogleで検索したら、山ほど出てきます。

ですから無料で手に入る情報そのものには価値がなくなってきた、、、

そんな時代なのかもしれません。

食は「安く売れば売るほど」自分の首を絞めるだけの事、つまり、、、自分で自分を殺す事になる

なので、検索でわかるようなことをお金や時間を出してまで学ぶ必要性があるのか?と聞かれると、答えはやはり「違う」と言わざるを得ません。

では学ぶことをしなくてもいいのか?

こう聞かれると、それも「違う」となるのです。

あなたが、ビジネスのために学ばなければいけないもの、それは、、、ビジネスの「本質や真理」を探求することです。

私たちのビジネスが取り巻く環境がいくら激変したとしても、変わることのない普遍的な「真理」というものは存在します。

では「真理」とは何か?と聞かれれば、

「真理とは基本に帰る」

ということだと思います。

基本というのは、いわば自然界の法則みたいなもので、世の中がどんなに変わっても絶対に変わらないことだと思います。

例えば、、、

「何が何でも売ってやろう!とにかく自分の利益が優先!」

こんなふうに“売り付けることに必死”になっている店員がいるお店で買い物したいと思うお客さんはいないでしょう。

間違えて入ってしまったとしても、リピートしてまた来ることはありません。しかし、売る立場の方はそんなお客様の気持ちに気がつかないので、

「お客さんが来ない、、、」

とため息をつくことになるのです。

自分で作り出している雰囲気に、自分では気がつけないのが人間というものです。逆に、お客様が欲しくなるような良い商品と店員の笑顔あふれる、居心地の良い店だったら、

「もっと居たい、また来たいなぁ」

と思うのが当たり前であり、この当たり前のことが、今も昔も変わらない「真理」になるのだと思います。

そしてもし、商品が同じかほとんど変わらないものであれば、お客さんがものを買うのは当然、関係性の深いところからになるでしょう。

便利だから、安いからといった理由ももちろんあるのですが、自分の中で無視できないほど深い関係があるなら、人は黙っていても、関係の深い人を優先しようとするのです。

嫌いな人のところより、感じが良くて自分が好きな人のところで買う方が、気持ちいいと思うのは当たり前であり、人は決して「合理性」や「利便性」の高さだけで判断することはしないのです。

実は、人は自分が「好きだから」「嫌いだから」といった感情的な理由で選んでいるのが本当のことなのです。

「ウチの店は立地が悪いから、、、」

こう嘆く経営者がよくいますが、よくよく考えてみると、それが本当の理由ではないケースは珍しくなく、とんでもなく不便で、時間のかかるような山奥でも平日の昼間から、お客さんが押し寄せる。

そんな店だってあるのです。

鳥取県の山あいの町、智頭(ちず)で天然酵母を使ったパン屋「タルマーリー」を経営する“渡邉格”氏は、「田舎のパン屋が見つけた腐る経済」といった本を出版し韓国でも翻訳され若者から高い関心を得ています。

なかには、彼の考え方をより近くで学びたいと会社を休んでまで、彼のパン屋で働く韓国の若者もいるのです。

彼の経営するパン屋は商品であるパンがおいしいのはもちろんのこと、自分が暮らす地域社会の雇用に貢献することを考え、地元とともに共生していく考え方が多くのお客さんから支持され、共感を得ています。

マルクスの資本論に書かれている事ですが、

「食の安さ高さと言うのは労働者の給料を決める」

つまり、、、

「食が安ければ安いほど、労働者の賃金は下がっていく」

これが今の経済社会のシステムだと言うことです。

だから「食と言うものはより高く上げていけば労働者の給料も上がっていくんじゃないか?」そんな疑問を持ち、根本的な経済の問題を解決する方法を探っていかなければならない。

これが、渡辺氏の考え方であり、その考え方に多くの人が共感しているのだと思います。

ビジネスの本質とは、、、「市場との関係性作り」に他ならない

商品であるパンの値段は決して安いものではありません。

しかし、他のパン屋よりずっと割高なパンであっても飛ぶように売れていきます。天然酵母を使いこだわり抜いた品質のおいしいパンであることは間違いがないのですが、それだけで売れているわけでは無いのです。

彼が支持されているのは、渡邉氏の生き方考え方が、多くの人にとって「心地よく感じられる」からだと思います。

いくら品質が良いからといっても数字だけで判断すれば、高いパンを買う理由はありません。

しかし、自分の考え方をお客さんと共有することで、そこには「関係性」が生まれます。

そして関係性という感情が動かされれば、人は高くても不便であっても自らその場所まで足を運ぶのだと思います。

ですから、これからのビジネスでキーワードになるのは、

「どうすれば、市場に支持されるのか?」そして、そのためには、

「関係性をどうやって作るのか?」

といったビジネスの「本質や真理」を探求することが、あなたのビジネスの一番大事な事になっていくのだと思います。

最後までありがとうございました。

追伸

「タルマーリー」の渡邉社長の考え方は、

「自分たちが信じられる商品をつくり、サービスを提供する人に対して“正しく高く”おカネを使う」

といった考え方ですが、私「S」が常に意識している事と同じです。

商売、商いとはまず「自分の信じられる商品ありき」で始まるのであり、言い換えれば「正しい価値提供」です。

そして、正しい価値を提供する人にこそ「正しい代価」が支払われるべきであり、その原理原則が崩れてしまうと、この世の中は崩壊していくしかないと思います。

「自分だけが得をすればいい」

「自分の我を通したい」

とワガママな事だけを通そうとすると、そこには必ず「歪み」や「軋み」が起こります。そして、それを放置してしまうと、この世界が壊れてしまうのであり、であれば世界の“在り方”を守るのがビジネスマンであり、経営者としての使命の1つであると思いますゥ。

だからこそ、「正しい経営者の在り方」とは、ちょっと大げさな言い方をすれば、、、

「この世界を守るもの」であり、自分もそんな人間の1人になれれば、必ず商売が面白いだけでなく“生きている事自体”が楽しくてしょうがないと、こんな風になるハズだと思っていますゥ~

 

 

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