「江戸より続く、変わらない老舗の味」なんてフレーズがあるけど、それホント?老舗ほど、実際には変わらないように、変える努力をしているもんだよ、、、

伝統的な料理屋や和菓子店が、よくCMなどで使うキャッチコピーに、

「江戸より続く、変わらない老舗の味をあなたにお届けします」

こんなコピーがあるのですが、では本当に何百年も前から一切変わらない味を、お客様に提供しているのかな?こんな疑問を感じたことがあるのです。

で、実際に味付けや作り方を全く変えていないのかと言えば、、、

「そんなこと、あるわけないでしょっ」

あるテレビ番組で、京都の老舗和菓子屋の主人が、こんな告白をしてました。

「何百年前の創業当時の、庶民の味覚と現代人の味覚が同じはずがありません。時代とともに変わっていく人の味覚に合わせて試行錯誤しながら改良しているからこそ、先代からの暖簾を、守ってくることができたんです」

私はこの主人のインタビューを聞いていて

「確かにその通りだよね、、、」

とひとしきり、納得したのを今でもはっきりと覚えています。

現状維持とは=「衰退」を意味する

伝統の味を守るために変えてはいけないものは変えず、変えなければいけないものは躊躇することなく変えていく。

これが「伝統を守る」という意味であり、いつまでも市場から必要とされる老舗のあり方だと思います。

実は、、、

「変わらない」というのは褒め言葉ではありません。

変わっていないのであれば、それは「変化していない」という意味であり、ただの「現状維持」にしかすぎません。

昔から同じところに留まったまま、前進も後退もしていないから変わらないのであり、久しぶりに会った相手が 昔のままの容姿で、変わらず見えたので、

「いやー、久しぶりに会ったのに何も変わらないね!」

と褒めているのは、変わってしまった(年老いた)自分と比較しての話であって、単に自分が老けているのに、その相手が、昔のまま同じところに留まっているから「変わらない」と見えるだけの話です。

ですから、見た目が「変わらないね」と言うのは褒め言葉でも何でもないのです。

変わらない事が良いことであると勘違いしてしまうと、変化を拒否し、保守的な現状維持に走ってしまう危険もあります。

冒頭の、老舗銘菓や料理屋などで言えば、「変わらない味だね~」などと褒められるのは、本人たちにしてみると、、、

「変わらない」ように「変えていること」が受け入れられている事になるのです。

本当のプロの職人は、時代の変化に合わせて一見すると、全く気づかれないような細かなことを変えています。

作り方や手順は、昔のままかもしれませんが、数百年前と現在で、まったく同じ原材料が手に入るわけでもなく、更には、使う道具さえ手で動かすものから機械設備へと変わっている場合もあります。

今では、職人の勘と経験が頼りだと思われている日本酒作りでさえ、全行程を機械設備で製造し徹底した数値管理で、「人間の感覚」を一切排除した吟醸酒が品薄で手に入らないほどの人気だそうです。

もし、味がそのままで変わらずとも、ネット販売や通販は、どこでも取り入れていることであり、パッケージなども食べ易く工夫されているものもあります。

伝統を守る、続けていけるのは、店も人も商品も変わっているからであり、「変わること」に確信を得ているからこそ進歩し続けることができるのです。

ですから、、、

「昔のままでいい」こと「変わらないでいい」ことを是とすると、それは現状維持を意味します。

しかし、世の中はどんどん変わっていくので、社会は変わっていて、その変わっていった社会に、現状を維持しいただけの自分たちは、取り残されてしまうでしょう。

「これが最高だ!」と思っているやり方も、いつかは古く廃れるやり方かもしれない、と思う事が肝心

現代では変化のサイクルは年々、早くなっています。

あなたが、もし、

「自分はこのところ、何も変化していない、、、」

と感じるなら、それは非常に危険なことであり、周囲から取り残されてしまう可能性があるでしょう。

それに気づいたときに慌てて対処しようと思っても、

「その時は、既に手遅れ、、、」

こんなケースがほとんどです。

当然ながら、変化をすれば良いことばかりではありません。「良化」があれば、もちろん「悪化」もあるのです。

しかし、変化を拒んでいては結局、時代に取り残されるしかありません。ならば、とるべき道は1つしかなく“自ら変化していく”しかありません。

少なくとも変化してみれば「変わることができた」という経験は手に入ります。

何も変わらないままであれば、その場に留まっているように錯覚しますが、相対的には遅れをとっていることになるでしょう。

「今はうまくいっているから、これでいい」

「現状が良ければ、特に変える必要はない」

誰もがつい、こう思いがちですが、それでは環境が変わってしまえば立ち行くことができません。

自分では、「これが最高だ!」と思っているやり方に固執していると、「気がつけば、いつのまにか後塵を拝している」現代はこんな事態にもなりかねない、恐ろしく変化の早い時代だと思います。

最後までありがとうございました。

追伸

「S」は「昔ながらの○○」というフレーズは、けっこう好きです。

何だかんだ言っても昔気質の職人気質のところがあるので、細かいところも丁寧に仕事がしたいと思う方だと自分では思っています。ただ、、、

「このやり方は絶対に!変えられない、変わらない」

と頑なに頑迷に思い込んでいると、ある時足をスパッとすくわれるといった事にもなりかねないので、昔からのやり方に拘る(こだわる)反面、常に最新の動向に注意を向ける必要があると思っています。

コピーというのは「人間の心理を理解する」ということから始まります。そして、人間というのは国が違っても時代が変わっても根本的な欲求というのは大して変化がありません。

2000年前の人と現代人であっても、生活様式や文明レベルの変化による道具の進化で、生活のスタイルが変わってるだけなのが真実であると思います。

ですから、「ここは変わっていく」「ここは決して変化をしない」の両者の違いを見極めながら、自分のやるべき事を“最適なレベル”でやり続けることが正解への唯一の道になると思っていますゥ。

今日は追伸も真面目にこんな感じで、締めますね。

 

 

 

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