「失敗なしで29年!」ジャパネットの元高田社長は天才経営者なのか!と思いきや、そうではないよ、、、ひとかどの経営者って「全ての失敗を受け入れてきた経営者」なんですよ。

「私、失敗がないんです」

ある雑誌のインタビューでこう答えたのは、甲高い声が印象的な通信販売大手の「ジャパネットたかた」の創業者である高田明前社長です。

既に、息子に社長の座を譲り現役から引退した高田社長ですが、社長の在任期間は実に29年間。その間、一度たりとも失敗がなかったとは、とても思えないのですが、本人いわく、、、

「いわゆる失敗を失敗と解釈していないんです。失敗は試練や課題」

こう捉えてきたそうです。

試練と思えば人は努力するし実際問題、失敗を「自己更新」の機会と変えていく事ができなければ、会社組織を成長させる事などできないでしょう。

本人は「今を一生懸命に生きているだけ」と謙遜していますが、失敗と謙虚に向き合える経営者は希少な存在だと思います。

失敗を人のせいにし受け入れることをしないと、最後は消えていくしかないのがビジネスの世界

高田社長はサラリーマンを経験した後、25歳で父親から佐世保にあるカメラ店の支店を任され、後に独立。

ラジオ通販からスタートしテレビ、チラシ、インターネットと取り入れやがて自前の放送スタジオを完備。自らがMCとして、毎日スタジオに立ち通販の世界では、「メディアミックスの先駆け」として注目されて、売り上げも右肩上がりで順調に業績を伸ばしてきました。

しかし順風満帆に業績を伸ばす中、過去最高益を記録した2010年の翌年に売上も利益も激減するという逆風に直面。

10年には136億円だった経常利益が、約半分の73億円にまで落ち込みました。

その原因ですが、、、テレビの販売不振です。

当時、ジャパネットの売上の半分がテレビと、その関連商品でした。地デジ化完了、エコポイント終了で先食いした需要の反動もあり、

「ジャパネットはもう、終わり、、、」

ネットではこんな噂も頻繁に流れるようになり自分も、

「形のある商品は、やっぱり差別化できないな」

と思っていました。

しかし、高田社長は東京、六本木に収録スタジオを新設し、13年を覚悟の年と決め、勝負に出ました。

地元、佐世保での講演会では「最高益を達成できなかったら社長を辞める」と発言。

たまたま来ていた新聞記者が翌日の新聞に記事を書き、それで発言を知った社員が動揺し、社内が騒然とする一幕もありました。

しかし、それが逆に刺激になったのか「原点回帰だ!テレビ以外にも売るものはある!」と社員の意見も積極的に採用し、競争原理を上手く利用できたと言います。

「できない理由をいくら言っても実現はできない。2割でも可能性があるならできない8割は捨て、できる2割に集中する」

この発言からは「パレートの法則」を思い起こしますが、ひとかどの経営者となると自然に人間心理や、普遍的な法則を身に付けてしまうのでしょうか。

結果的に13年は過去最高益を達成。14年はさらにそれを更新し、「終わった」と思われていた会社を見事に復活させたのでした。

失敗を失敗で終わらせない高田社長ですが、2004年には51万人にも及ぶ「顧客情報流出」という「失敗ではない!」と強気になるには、あまりにも苦すぎる失敗もありました。

情報を持ちだしたとされる元社員2名は、背任容疑で書類送検、発覚直後から49日間は自主的に営業停止。この期間の損失は推定150億円、、、

失敗で片づけるには、あまりにも大きな代償だったと思います。

この時の事を高田社長はこう回想しています。

「妻と話し合って、『もう、閉めよう』そう思った、、、お客さんの安全を脅かしたのに『この商品は良いですよ!』なんてとても薦められない、、、」と。

しかし、自らに科した厳しいペナルティーを市場が好意的に受け取ったためか、翌年は売上が回復し、逆境を克服。

「危機管理の手本」とメディアは高田社長を持ちあげたのですが、本人にはその意識などないようです。

「そもそも問題を起こしておいて、対処法が素晴らしいとは言えない。営業停止の後のことなど頭になかった、、、」

高田社長が無念だったのは、自社を支持してくれた顧客を危険に晒したこと。顧客の信頼を裏切ったこと。そして、家族同然に思っていた社員が犯罪に関わっていたことでした。

しかし、高田社長はこの「特大の大失敗」も「セキュリティー環境を整えていなかった自分の責任である」と、自らの不明を糧として受け入れました。

その事件以来、監視カメラなどセキュリティーにも投資をし、再発防止に投資しています。高田社長の失敗に対する態度は、創業から引退まで一貫しているのですが本人はそれを、

「すべてを受け入れること。そこからしかスタートしない。人のせいにはしないこと」

と語っています。

ひとかどの経営者とは「全ての失敗を受け入れてきた経営者」

マーケティングは失敗を繰り返し、その中から成功へ向かうための新しい道を模索することであるとも言えるのですが、実際に、全ての失敗を受け入れることのできる経営者は、ほんの僅かなのかもしれません。

失敗が大きいほどに、それを受け入れには、大きな苦痛と大きな損失を伴う事もあるのです。

しかし、一流と言われる経営者ほど受け入れ難い大きな失敗を受けとめそこから成長しています。

「私、失敗がないんです」

こんな経営者がいるはずはありません。

世の中いるのは、、、

「失敗を受け入れず成長を拒んだ経営者」と

「失敗を受け入れ、全てを糧にできる経営者」

このどちらかだけだと思います。

そして、当然ながら経営者として成長し、会社を大きくしていけるのは後者だけであり、ひとかどの経営者とは人それぞれに“手痛い失敗”を自分の糧にしてきた 「全ての失敗を受け入れてきた経営者」であると思います。

最後までありがとうございました。

追伸

世の中には経営者と名乗る立場の人は大勢いらっしゃいますが、とある経営者に言わせると、

「世の中の人間は、みんな経営者だよ“自分の人生という会社”を経営しているだろ?」

このように言っていました。

「なるほどな~」と思ったのですが、たとえサラリーマンだったとしても「自分で自分の人生を形作っていく」という意識の無い人は、所詮使い物にならない社員であって、こういった意識を常に持ち続けながら、やがて「時分の夢を形にしたい!」と思って立ち上がる人が、本当の経営者になっていくのだろうと思います。

実際に自分の知っている経営者、起業家も会社員を経験した人が多く、最初から自分の会社を立ち上げた人もいはしますが、やはり前者が圧倒的に多数だと思います。

そして、3年、5年、10年と会社を経営していける人であっても、必ずどこかで手痛い失敗をしているのが事実であり、「あの時の失敗を糧にして今の自分がある」と皆、口々に言うのです。

しかし、途中で消えていく経営者は「失敗を糧にする事が出来なかった人」であり、また言い方を変えると「失敗を拒んだ人」でもあると思います。

失敗を拒む者は、やはり“言い訳”“屁理屈”“言い逃れ”の類が多く、こうした言葉を口に出す人ほど、いつの間にか消えていきます。

 「S」は損をするのが凄き嫌いな性分なので、失敗をしたら「その分、必ずどこからで取返しやろう!」と思うので、失敗を忘れるのを“もったいない”と感じてしまいます。

 あなたにも、こんな感覚があるのかは分かりませんが、失敗も自分の人生の一部であり、この失敗を切り捨ててしまうのは「自分の人生の一部を切り捨てるようなもの、、、」こう考えてもらえると、「S」と同じく「失敗を捨てるのが嫌なケチ」な同類と言えるでしょう(笑)

 でも、この方が人生全体で損がないので、どこをどう切っても“お得しかない人生”になっていくと思いますよォ~~(笑)

 

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