現代は情報量の多い時代ですから膨大な情報に触れているだけで、毎日があっという間に過ぎ去っていきます。
そして、そんな情報を自分なりに理解するだけでも、時間を更に使ってしまいます。しかし、ビジネスで情報を発信してくことをしていれば、それすらも仕事のうちといった感覚になってしまうかもしれません。
つまり、24時間ひっきりなしに情報が生まれ、それを処理しているのですから、こんな時代では今まで正しかったことが明日になれば、通用しなくなる、、、といった時代であり、今までと同じやり方同じ考え方では大企業といえども「組織が機能しなくなる」といった時代かもしれません。
ですから、どんなに完璧に機能している組織であっても、環境や時代の変化に対応できなければ機能不全に陥るのは当然だと思います。
世界は知らない間に変っていく。だけれども、、、それに気が付く事ができないのが、その時代を生きる人間
現代は変化が激しく、私たちはその真っ只中にいるのですが案外、変化の中心にいる人間にはそれが分からないのかもしれません。
台風は激しい暴風雨を伴いますが、その中心である目は快晴状態で風も穏やかであるように、その中心にいる時は一見して変化が分からないものだったりします。
ですから、気が付いた時には「もう遅すぎる、、、」といった状態であり、それでは取返しがつかないまま最悪の事態を迎えるでしょう。そして大企業であっても変化に対応できず、なくなってしまう会社も出てくるでしょう。
私は2度、会社解散を経験していて両方とも大企業ではありませんでしたが(最初の会社も2回目の会社も子会社という立場でした)なくなる時は案外あっさりと無くなるものであり2回目など、一度は「存続させる」といった方向でのアナウンスもされました。しかし、フタを開けてみると、、、
「実は、、、結局、再度方針が変更されて、会社はなくなる事になっています。内密に、、、」
と当時の出向社長から個別に打ち明けられました。関連するカナダの親会社役員からは、現地出張中に「組織のニッチを埋める貴重な技術営業として期待している」とまで言われていたのですが、リーマンショックの余波で、夢だった海外赴任もあっけなく消えてしまった過去の苦い経験があるのです。
ですから現実とはかくも厳しいものであり、自分の予想をはるかに超える展開に成りえる事を自分自身で実体験しています。
「環境の変化に対応できないものは淘汰される」
これは進化論の中でダーウィンも言及している「自然淘汰」の真理です。
(余談ですが、、、この進化論、実はダーウィンの弟子だったような人の考えであり、ダーウィンがパクったらしいんですけれどね)
かつて、地球上で栄華を誇った恐竜も「隕石の衝突」という環境の変化により一瞬で絶滅しました。だからこそ今後、恐竜の絶滅と同じような事が私たちの身の周りでも起こり得るのであって、それは決して「自分には無関係」と傍観できるものではないでしょう。
誰の人生にも「予想だにしない出来事」は十分に起こり得るのであり、明日は我が身という格言は、本当に人ごとではないのです。
環境が変わったのに変化できないビジネスでは売れないし、集客することもままなりません。それでは、いずれ淘汰されるしかないのです。
しかし、私が思うに「変われない会社」「変われないビジネスモデル」があまりにも多いと感じます。
例えば、、、
全国どこへ行っても均一なサービスを提供する「チェーンストア」などは、その際たる例だと思います。
今までは、「同じ品質」「同じ商品」で“どこでも同じである事”が「安心である」とされた時代だったと思います。
しかし、均質であることは言い換えれば「無個性」であり、個性がなければ、もう選ばれない時代が訪れていると言えるでしょう。
「均質な商品の提供」と言えば、代表的なのがコンビニエンスビジネスですが、その最大手であるセブンイレブンは全国に2万店舗を展開する「チェーンストアの中のチェーンストア」と言える存在です。
しかし、そんなセブンイレブンでさえ地元地域に根差した「個性的な店作り」を目指して動き始めているのです。
かつての強みであった「均質な商品」が既に時代遅れになりつつあるのをすでに察知して、動いているのだろうと思います。
SNSやスマホの登場は、いわば「革命」であり、経済活動のロジックは劇的に変わっています。
ところが、その革命の中に佇んでいると「便利だよな~」とは感じても、それが「革命」であり、自分たちの経済環境すら激変しまうことになかなか実感が持てません。
日本は明治維新という激動を経験し大東亜戦争で焼け野原になりながらも、世界的に稀に見る復活を果たしましたが、今回の変革はおそらくそれ以上の経済的インパクトを伴った変革になるだろうと思います。
そして、戦争や「時の権力」が交代するといった劇的な変化は、痛みを伴うこともあって「イヤでも実感がある」のです。
けれども、今起こっている変革は目には見えづらい変化、変革であって意識しなければ「対応する」といったことができません。
「歴史的なインパクトがあるのに実感が湧かない、、、」
といった変化が、いま起こっている変革の特徴でもあるでしょう。
見えないところで起こっている変化は実感しづらいだけに、気付かないところに怖さがあるのだと思います。それに過去の動乱を生きた人々もその渦中にあっては、実際の変化が現実的、表面的に認識できるまでは「自分には関係のない世界の話」であったと思います。
変化を拒否するのは「自殺」と同じである
未来学者のアルビン・トフラーは40年近くも前に、
「早く来すぎてしまった未来に、対応できない組織やシステムが出てきて、淘汰が始まる」
といった予言を残しています。
そして、私たちの身の回りには、、、
SNS、スマホ、クラウドといった10年前には想像もつかなった未来があり、これからさらに、AI、VR、IoTといった“人類史史上最大のインパクト”が迫っていると言われます。
ですから、こんなインパクトを迎えて変化を拒否するのは自殺と同じであって「自ら変化できないもの」には希望ある未来はやってこないだろうと思います。
本日もありがとうございました。
追伸
他の記事の追伸でも何度か紹介させて頂いていますが、これからやってくる時代を生き残るための考え方についてを考察した記事があります。
必ずやってくる「激変」の時代を乗り切るための1つの指標について知っている事は、あなたとあなた自身の大切な人を守る力に変っていくと思っています。
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