営業職に必要なプレゼンの技術を身に付けるには、
「プレゼンをする機会を多くとること」そして
「プレゼンされる機会も多くすること」
この2つだと思います、
プレゼンが上手な人や、上手とは言えない人、言っていることが要領を得ない人、喋り方の癖が強烈で聞き手がプレゼンに集中できない人など、多くのプレゼンを受ける度に新しい発見があるでしょう。
あなたがもし、
「自分はプレゼンに自信がない、、、」
「とにかく、プレゼンが苦手だ、、、」
「そもそも、人前に立つのが嫌だ、、、」
と、こんな悩みがあるなら、私も多くの人のプレゼンを見てきたので、その体験から学んだプレゼンの極意についてお届けできると思います。
「シンプルな3つのこと」を意識すると、自ずとプレゼンの技術が高まっていく
まずは、
「自分にプレゼンができるのだろうか?」
「もっと人前でうまく話せればなぁ~」
といった不安を払拭するために、様々な努力や創意工夫が必要になるのですが、あなたは今までに、どんな事をしてきましたか?
私の経験では、非常にシンプルですが“3つのあること”を意識しておくとプレゼンのレベルが、段違いに変わります。まず1つ目は、、、
「全てを伝えようとしない」ことです。
プレゼンの時、主張するべき軸がブレてしまって、よくわからない人がいるのですが、そんな人の共通点として
「資料が多すぎる」と言えるでしょう。
これは「良いプレゼン」=「情報量が多い」といった間違った思い込みを持っている人だと思います。それに「あれもこれも伝えなければ」といった不安もあるのでしょう。
しかしそう思っているのは当の本人だけであり、プレゼンを受ける側には必要最低限の情報のポイントだけを押さえて伝えれば、中身は充分に伝わりますし逆に理解もしやすいのです。
それに「あれもこれも全て伝えなければ、、、」といった不安は、聞き手も敏感に感じます。
なので、情報過多は逆効果であり、印象を悪くする恐れがあります。
しかし、ここまで言っても
「でも、どれもが重要な場合は、どうすればいいのか?」
と悩むようであれば、中身を細分化し特に重要な事を3つに絞り、その3つを軸にして、その他を関連付けて補足程度にすればいいと思います。
プレゼンで話す事は、せいぜい3つくらいがちょうど良く、
「今回これは話さないでおこう」
と諦めることも肝心です。15分程度のプレゼンであれば伝えられることなど1つしかないでしょう。逆に、それ以上伝えようと詰め込んでも聞き手に対しては何一つ、印象に残すことができません。
2つ目は、、、
「予め結論は決めておく」です。
まず最初に、結論をはっきりさせてそこから構成を逆算するのがプレゼン構築のセオリーです。
結論に向かって全体を組み立てておけば、テーマからずれる心配はありませんし、構成自体が非常にシンプルになります。
構成がシンプルであれば、聞いているほうも理解しやすいですし、資料を作る自分も作成しやすいと思います。
プレゼンの流れにより、アドリブを入れたとしても軌道修正がしやすく、話の脱線に強いのもシンプルな構成の強みです。プレゼンの出だしでは、、、
「本日は商品への説明をさせて頂きます。その中でも特に重要でお客様がご利用の際に、メリットとなる機能と、その機能故のベネフィットについてお伝えします」
と、この様に、
「今からのプレゼンで、何を知ることができるのか?」
このプレゼンによるメリットを端的に伝えておくことが、相手の「聞く姿勢」を作ります。
それに、余計な事は全て省き1つのメリット、そしてベネフィットに沿ってのみプレゼンをすれば、相手も聞きやすいことでしょう。プレゼンの最後では、、、
「以上がこの製品の最大のメリットであり、お客様が受けられるベネフィットです」
と締めくくることができればプレゼン全体が、より引き締まると思います。
3つ目は、、、
「うまく話そうとは思わない」と言うことです。
上手にしゃべりたいという気持ちは無理もないと思うのですが、その気持ちが焦りを呼び、ついつい資料にばかり目を向けたり、早口になってしまいます。
焦っていることを自覚すると「あ~」「え~」と口癖が余計激しくなって、更にしどろもどろになってしまいます。プレゼンは、「あなたが上手に話す場所・機会」ではありません。
あくまでも、話したい内容を相手に伝えることが目的です。
極論すれば、話なんてしなくても資料だけで理解してもらえれば、それでも目的達成です。
「相手に理解してもらうこと、与えること」
これを目的としていれば、聞き手に意識を向けながら、話すスピードも自然とゆったりとなるでしょう。
「上手にしゃべれること」がそのままプレゼンの価値になるわけでは無いのです。
プレゼンの話し手はあなたかもしれませんが、主役はあくまでも聞き手であり、プレゼンは話し手と聞き手の双方が行う共同作業だと思います。
なので「緊張するな!」とは言いませんが、、、あまりにも緊張してしまえば、その緊張が聞き手にも伝わり情報も耳には入らないでしょう。
「上手に」「スマートに」などという意識は捨てて、たった1つのメッセージを相手に伝えるつもりでいれば、辺りを見渡す余裕も自然と生まれてくると思います。
「上手く話したい!」と思うのは、話し手の単なるエゴでしかない
プレゼンの際の極意、コツをもう一度整理すると、
「全てを伝えない」
「言わないことは決めておく」
「うまく話そうとは思わない」
この3つができていれば、あなたのプレゼンスキルはレベルアップし、相手に「伝えたいことが伝わらない」などと言う心配自体を、心配する必要がなくなっていると思います。
最後に、もう一度お伝えしますが、プレゼントとは“話し手と聞き手”の双方がいる事で成立します。だからこそ、あなたが話をする立場であれば、
「聞き手にとって、為になるプレゼンとは何か?」
この点を忘れずに相手の事を考える事が大切であり、「上手く話したい!」と思うのは、話し手の単なるエゴでしかないのです。
最後までありがとうございました。
追伸
本日はプレゼンについての見解を披露しましたが、プレゼンを行うには「台本」を考える必要があり、当然のことながら、聞き手が引き込まれるようなプレゼンを行うには「伝える技術」が必要になるのです。
なので、コピーの事を勉強するのも大事だと「S」は思うのですが、自分が聞いていて「オモシロいな~」と思ったプレゼンやお話の、「どんなところが良かったのか?」といったところからプレゼンの極意を自分なりに考えてみると、間口が広がって結果的に、
「聴く事」と「考える事」
を一度にやる事になり、自然とプレゼンの技量が上がっていくのではないかな~と思いますよ♪
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