「ストーリー」こそが、最強のマーケティングコンセプト!!

エリウド・キプチョゲ。レリサ・デシサ。ゼルセナイ・タデッセ。

この3人の名前を聞いてピンときた人は、なかなかの陸上マニアだと思います。彼らは、長距離を専門とする陸上選手でありキプチョゲは、2016年リオデジャネイロオリンピックの男子マラソンで金メダルを獲得。デシサは、ロンドン五輪金メダリストのスティーブン・キプロティチには敗れたものの銀メダルを獲得。タデッセは、2004年アテネオリンピックの男子10000mで銅メダルを獲得し、2010年のリスボンハーフマラソンで当時世界記録を更新する58分23秒で優勝。と彼らは、長距離陸上界のそうそうたる顔ぶれですが、2017年の5月初旬、スポーツメーカーのビックブランド、ナイキに招聘されイタリアのモンツァに集まりました。

そして、彼らが招聘された理由なのですが、それは不可能と言われた「フルマラソン2時間の壁」を破るためであり、このイベントは非公式ながら世界中から注目を集めることに成功しました。

ナイキは2014年から「ブレイキング2(Breaking2)」と呼ばれる壮大なプロジェクトに取り組んできたのですが今回のプロジェクトが発表されたのは昨年の12月で、3選手がプロジェクトで使用するランニングシューズの新作「ズーム ヴェイパーフライ エリート」の新作発表も兼ねていました。

しかし、このプロジェクトの目標である2時間越えは結果的には、なりませんでした。惜しくも、キプチョゲが目標に、たった26秒及ばない2時間25秒でゴールしたのですが「マーケティング」という観点からはこのプロジェクトは大成功であり「マーケティングの成功=ナイキの勝利」とマーケティングの関係者は口を揃えています。

マーケティングの最初の一歩は、自社の存在を認識してもらう事

企業のブランディングを請け負う会社である「レッドピークブランディング社」のCEOは「これは素晴らしいマーケティングで、この先何年も手本として引き継がれていくだろう」と語っています。

マーケティングとは、まず初歩的な考え方として、市場に対して自社の存在を認識して貰う必要があるのですが、スポーツブランドの世界はライバルたちが群雄割拠する戦国市場であり、ビックブランドのナイキであっても「人びとの関心を集めるには、どんな事が必要か?」と日夜、考え続けています。

そして、今回は今まで人々が考えた事もない「フルマラソン2時間の壁越え」をうたって、世界中の関心を集める事に成功しました。SNS上では「ナイキ」の出現数が58万4000件を超え「#Breaking2」は40万回以上も使用され、そのうちの87%がナイキのプロジェクトに対して好意的な反応を示したそうです。

ナイキは世界最大のスポーツメーカーであるだけに、テレビ広告も洗練されているし世界的に人気のあるアスリートの起用など、伝統的に豪華なイメージがあるでしょう。しかし、このブレイキング2のプロジェクトは、潤沢な資金で豪華な広告を打ちまくるのではなく、技術的な革新を打ち出し、SNSの活用を試みた今までにないタイプのマーケティングであったと思います。

そして、このイベント自体は非公開でしたが、ナイキはこのレースをTwitterとFacebookでライブ配信し、夏にはナショナルジオグラフィックと提携して、長編ドキュメンタリーを公開する予定もあるそうです。

ナイキのマーケティング戦略「ブレイキング2」のコンセプトは、、、

と、ここまでの話を聞いてあなたは「はあ~、さすがに世界的なブランドはやることが違うね、、、うちは、とてもじゃないが同じような事はできないよ」とナイキのマーケティングを、まるで別世界での出来事のように捉えているかもしれません。

しかしながら、、、私が注目するのは、あのナイキが今までの宣伝広告だけではなく、SNSなどの最新のコミュニケーションに力を入れているという事実であり、規模はナイキと違えども、あなたも同じようなプロジェクトやプロモーションを打つ事は不可能ではない!ということだと思います。

あなたの事業と世界的なブランドでは、経済的に投下できる資金に違いがあるのは当然ですが、ナイキがやったの同様の事を、あなたがマネをするのは決して不可能などではありません。

私は、今回のブレイキング2のマーケティングコンセプトにあるのは「ストーリーの共有」だと思います。ナイキは「人間の潜在能力を解き放ちマラソンで2時間の壁を超える」というストーリーを打ち出して、それを世界中のスポーツファンと共有しました。

しかも、今まで不可能だと思われていたことに果敢に挑戦する事は、陸上ファンのみならず誰もが興奮を覚えるチャレンジであり、もしかすると、、、「その瞬間を、自分も共有できるかもしれない!」と思わせる事は、多くの人を巻き込むストーリーでありそれこそが、このマーケティングの根底にあるコアコンセプトだと思います。

ストーリーは多くの人を惹きつける最強のコンセプト

この「多くの人を巻き込むストーリーの共有」は、あなたのマーケティングにも応用が可能であって、人を巻き込むのは規模の大小や、資金のある無しではなく、そこに「人が夢中になれるものがあるかどうか?」が最も重要なコンセプトになるのです。

ですから、あなたが自分のビジネスをより多くの人に知ってもらうには「人々の熱狂を誘う何かが自分にはあるのか?」が問題になるのであって、それは、どんなビジネスであってもファンを巻き込むために必要なストーリーの元になるものだと思います。

それにストーリーは「これ以上、強力なものはない」と言われるほど、効果的なマーケティングのトリガーであり、コンセプトであって、このストーリーを使ったマーケティングをあなたがマスターしたならば“ナイキ並み”とは言わないまでも、あなたのビジネスをライバルが一目置く存在に育てあげる事も、決して不可能ではないのです。

最後までありがとうございました。

追伸

人が読みたくなるような物語、ストーリーを考えるには、

まず「人間の基本的な心理」を知る必要があります。

そして、その最適な書籍としてマーケティングのプロも参考にしている

バイブル的な本が、この「現代広告の心理技術101」なのですが、、、

もともとアメリカで書かれたものなので専門的でちょっと読み辛いです。

でも、「なるほど~」と納得するようなノウハウが溢れていて

私はお客様相手のビジネスをしている人、つまりビジネスマンは全員が

読んでおくべき「必読の書」だと思っています。

  ↓

「現代広告の心理技術101」

(※上記のURLをコピペして検索してくださいね!)

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