「カフェはお洒落じゃないとお客さんが入らない?」←これ間違ってるんですよォ。コメダ珈琲はお洒落じゃないけど、人が多いのは「独自の戦略」があるからになるのですゥ~

突然ですが、質問です。

「日本国内のカフェで最も店舗数の多いお店はどこでしょう?」

 ・

 ・

 ・

正解は、、、スターバックスで、1178店舗です。

これは、2016年のデータで、ちょっと古いのですが、割と簡単な問題だったかと思います。

そして続く2位がドトールの1104店舗で、国内3位が名古屋発の「コメダ珈琲」の704店舗となります。店舗の絶対数では上位2社に大きく水を開けられたカッコですが、、、

しかし、出店数の伸びでは1位のスタバを上回る勢いであり、私の中では「地方に強い!」といったイメージを持っています。

コメダ珈琲が業績を伸ばす理由は「独自の戦略」があるから

実際にコメダ珈琲は、地元に密着した経営戦略で人気が高く、「お洒落なカフェ」ではありませんが、確かに地元ファンが多く、注目を集める企業の1つであると言えるでしょう。

しかしカフェ業界自体は全体としてみると明かに斜陽業界であり、縮小する市場の中で伸びていくのは“脅威的”ですらあると思います。

そんなコメダ珈琲の集客戦略は、地方で地元密着型ビジネスをしている経営者にとって、生き残るためのヒントを与えてくれると思います。

コメダ珈琲の集客は、細かな戦略の集合体であり「回転率重視」といった、業界の常識とは一線を隔した戦略を用いています。具体的には、、、

ドトールコーヒーの平均滞在時間は「約30分」と短めですが、コメダの平均はその倍の「約1時間」と、普通に考えれば、

「長居されると、回転率が落ちるよね、、、」

となるのですが、それでもコメダ珈琲ではしっかり利益が出るのです。

実は、コメダ珈琲にはランチやディナーといった時間の区分がありません。どの時間帯であっても、お客様に来ていただく事で一般的な回転率を気にする必要がないのです。それに、食材のロス率を減らす事で滞在時間の長さを補ってもいるのです。

コメダ珈琲のメニューを見ると、あなたはおそらく「似たようなメニューが多いな、、、」といった印象をお持ちになるかと思いますが、これもコメダ珈琲の戦略の1つです。

モーニングで茹で卵や、卵ペーストを提供し、それをエッグサンドやトーストにも利用する事で、

「食材は一緒、でもメニューは違う」

といったバリエーションの展開で、座席の回転率だけでなく、食材の回転率もキープします。これは「見せ方を変える」という手法であって、極めてマーケティング的な手法だと思います。

似ているとっても、一定の選択肢があれば顧客に「飽きられてしまう」ことは防げます。ですから、そこを意識したかどうかは分かりませんが、極めてマーケティング的だと思うのです。

それに、、、

主婦層を意識して、野菜が高騰してもたっぷりと野菜を使う事で、来店の満足度を高める工夫もしています。

主婦は野菜の値段には敏感ですから、野菜の値段が高い時に、敢えて多めにサービスする事で「顧客満足度」の向上を図っています。

しかし、コスト的には大した問題にはならないので、ここでも「見せ方がうまい」といった印象です。

そして、コメダ珈琲はコーヒーを提供する店なので、もちろん珈琲の味にもこだわりがあるのですが、その「こだわり方」が他店とは違います。

普通のカフェであれば「美味しい珈琲を提供する」といったこだわりを持つのですが、コメダ珈琲は、

「どこの店舗でも均一であること」そして

「お客さんを待たせない」

といった事にこだわりました。

その為、一杯づつ珈琲を入れるのではなく、コーヒーを均質製造して各店に配送する方法を取り入れました。これなら、同じ味を安定供給しつつも素早くコーヒーを提供できます。

なので、ライバル店とは少しづつ「狙うポイント」が違っている事になるので、専務の高橋氏は、

「コメダは日常使いの喫茶店ですから、1、2回お客様が来店されて、場所が確認されればいい」

と考えているのであり、これはコメダ珈琲としては「高級感」や「お洒落であること」は狙わず、あくまでも顧客の日常に密着した店を狙っているのであって、

「生活道路のような、目立たない路地への出店でも構わない」

と考え方を、割り切っているのだと思います。

集客の視点からは、人通りが多く遠くからでも目に入る店舗が有利だと思うのですが、ターゲットを「地元」「庶民」と割り切れば、自ずと戦略が変わる、、、

という戦略を表していると思います。

ですから、コメダ珈琲は業界的には斜陽であっても、人口の少ない地方や郊外であっても、要は、、、考え方次第で店舗を拡大する事は可能であり“狙いが適格であれば”問題はないのです。

状況が悪くても「自由な発想」と「的確な戦略」があれば、事業は成長していく

結局のところ、、、ビジネスの成功に必要なのは「独自の目線」であり「考え方」であり、的を射た戦略があったなら、どんなビジネスであったとしても伸び悩む事などないのです。

経営者である、あなた自身が、

「業界自体が落ち込んでいるから、何をやっても無駄だよ、、、」

「自分の業界は特殊だから、他所の業界で通用している事は参考にならない」

こう思いこんでいるのなら、確実にあなたのビジネス、商売が業績を伸ばす事はありません。いつか、商売をたたむ事になるのは時間の問題だと思います。

しかし、どんなに状況が悪くても「現状に縛られない自由な発想」と「その発想を実現する的確な戦略」があれば、どこであってもどんな時代であっても、確実に業績を伸ばしていく事は可能であると思います。

最後までありがとうございました。

追伸

「S」も仕事柄、カフェは良く利用します。名古屋に居た頃は、

「今日はどこでコピー書こうかな~」

と考えて、行くカフェに困る事はありませんでした。名古屋といえば「喫茶店文化」の拠点みたいなところですから、「どこに行っても喫茶店があるな~」と仕事場選びに困る事はありませんでした。

ところが、現在の静岡に戻ってからは、仕事場(喫茶店)を探すのに苦労するくらい、名古屋に比べて喫茶店が少ない事を実感しています。それでも、行動範囲をだいぶ広げたので、その時の気分によって選べる店舗の数がだいぶ増えました。

こんな自分自身の実体験があると、

「まだまだ、地方でなら出店する余地はあるな、、、」

「田舎でも確実に入るところは、人が入るな」

と感じる事ができます。商売に限った話しではありませんが、、、何事であっても限界は“自分自身が作るもの”であり、自分で「もうダメだ、、、」と思った時に可能性がなくなります。

だから、何事であっても「諦めてはいけない」のですが、単に諦めが悪いだけでは結果は絶対に出せません。

「諦めない」にプラスして「確実に上手くいく戦略」が必要になるのです。この“戦略”のない状態で努力を続けても、それは無駄な努力で終わるのであり、上手く戦略を掴むためには「現状・常識に縛られない自由な発想」必要になるのだと思いますゥ~

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です